【奄美大島 12月25日】
米国の施政下に置かれていた奄美群島が、本日付で日本へ正式に返還された。すでに返還されていたトカラ列島を除き、奄美大島・徳之島・沖永良部島・与論島などが対象となり、7年10か月ぶりに日本の行政権が回復された。
奄美群島は、先の大戦後、北緯30度以南の南西諸島として米国の軍政下に置かれ、1951年のサンフランシスコ平和条約発効後も日本への復帰は見送られてきた。この間、住民の間では日本復帰を求める運動が根強く続き、署名活動や陳情が国内外で展開されていた。
返還当日の各島では、日本国旗の掲揚や記念式典が行われ、住民からは「ようやく祖国に帰った」との声が相次いだ。政府は直ちに地方行政の再編に着手し、教育・通貨・法制度などを日本の制度へ移行させる方針を示している。
今回の返還は、戦後処理が一歩前進した象徴的な出来事として受け止められており、今後の南西諸島の在り方にも影響を与えるものとみられる。
— RekisyNews 社会面 【1953年】
