【カイロ 12月24日】
イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディによる新作オペラ『アイーダ』が本日、エジプト・カイロのオペラハウスで初演された。古代エジプトを舞台にした壮大な物語と、重厚かつ抒情的な音楽が融合した本作は、初演の場に集まった観客から盛大な喝采を受けた。
『アイーダ』は、エジプトの将軍ラダメス、捕虜となったエチオピア王女アイーダ、そして王女アムネリスの三者が織りなす愛と忠誠、祖国への思いを描いた作品である。物語は個人の感情と国家の命運が交錯する悲劇として構成され、ヴェルディ円熟期の到達点を示すものと評価されている。
舞台では、豪華な衣装や行進曲を伴う大規模な合唱場面が展開され、特に第2幕の凱旋の場は視覚的にも音楽的にも圧倒的な迫力をもって観客を魅了した。これは従来のイタリア・オペラの枠を超えた演出として注目を集めている。
本作はエジプト側の要請により制作されたもので、欧州と中東文化の交差点としてのカイロで初演された意義も大きい。今後はヨーロッパ各地での上演も予定されており、世界的レパートリー作品となる可能性が高いと見られている。
— RekisyNews 文化面 【1871年】
