アポロ8号、史上初の月周回飛行開始 人類、地球圏を離れる

【月周回軌道 12月24日】

米国航空宇宙局(NASA)が12月21日に打ち上げた有人宇宙船アポロ8号は、本日、月の引力圏に到達し、人類史上初となる月周回飛行を開始した。宇宙船は月の背後へ回り込む軌道投入に成功し、地球との交信が一時途絶する場面もあったが、その後、所定の軌道に乗ったことが確認された。

乗員は月面を間近に望みながら周回を続け、地形の観測や航法確認などの任務に当たっている。今回の飛行は、将来の月着陸を見据えた重要な試験であり、地球低軌道を離れて有人で他天体を周回する初の試みとして位置づけられる。計画関係者は、推進、通信、生命維持の各系統が概ね良好に機能していると説明した。

この成功は、宇宙開発競争の中で技術的到達点を示すものと受け止められている。一方、深宇宙飛行に伴うリスクも改めて浮き彫りとなり、運用の慎重さが求められる局面でもある。周回は数回にわたり実施され、所定の任務を終え次第、地球帰還の途に就く予定だ。

— RekisyNews 科学面 【1968年】

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