【東京 12月22日】
日本におけるプロレス史に新たな一頁が刻まれた。都内で初のプロレス日本選手権が開催され、注目の決勝戦で力道山が柔道界の英雄・木村政彦を破り、初代日本選手権者の座に就いた。
この大会は、戦後の娯楽文化として急速に広まりつつあるプロレスを正式な競技興行として確立する試みとして企画されたもので、会場には多くの観衆が詰めかけた。とりわけ、力道山と木村の対決は「柔道対プロレス」という構図も相まって、開催前から大きな話題となっていた。
試合は両者一歩も譲らぬ激しい攻防となり、木村は巧みな関節技で主導権を握ろうとしたが、力道山は持ち前の体格と打撃を武器に反撃。終盤、力道山が優位を築き、そのまま勝利を収めた。これにより、力道山は名実ともに日本プロレス界の頂点に立つ存在となった。
この勝利は、力道山個人の名声を高めただけでなく、プロレスが日本の大衆娯楽として定着していく大きな契機とみられている。今後、同競技がどのように発展していくのか、関係者やファンの関心が高まっている。
— RekisyNews スポーツ面 【1954年】
