【南アフリカ・イーストロンドン 12月22日】
南アフリカ東岸、カルムナ川河口沖で、長らく絶滅したと考えられてきた古代魚シーラカンスの生存が確認された。発見された個体は地元漁師の網にかかり、博物館学芸員のマージョリー・コートニー=ラティマーがその異様な姿に気づいたことで学界に報告された。
シーラカンスは約6500万年前に姿を消したとされ、化石記録でのみ知られる存在だった。肉厚の鰭をもつ独特の体形は、魚類から両生類への進化を考える上で重要な位置づけにあり、今回の確認は進化史研究に大きな衝撃を与えている。標本は保存処置が施され、専門家による同定が進められた結果、古生代から続く系統に属することが明らかとなった。
この発見により、深海にはなお未知の生物が存在する可能性が改めて示された。学界では、「生きた化石」の存在が実証された歴史的瞬間として注目が集まっており、今後の追加調査と保護の在り方が議論されている。
— RekisyNews 科学面 【1938年】
