初のジャンボ宝くじ発売、全国で混乱 過熱する熱狂が悲劇を招く

【東京 12月21日】

本日、日本で初めて「ジャンボ宝くじ」が発売され、全国の主要な宝くじ売り場には早朝から購入希望者が殺到した。高額当選の可能性が強く打ち出された今回の宝くじは、従来のくじとは一線を画す存在として注目を集め、発売開始前から長蛇の列が形成された。

東京や大阪などの都市部では、整理が追いつかないほどの混雑が発生し、一部の売り場では人波が押し合う事態となった。その結果、群集の中で転倒や圧迫が起こり、2人が死亡する事故が発生した。警察は事故当時の状況について、誘導体制の不十分さと想定を超える来客数が重なったことが原因とみている。

ジャンボ宝くじは、「一獲千金」という夢を前面に打ち出した新たな試みであり、発売元にとっても国民的関心を集める大型企画であった。しかし、その熱狂が人命を失う結果を招いたことは、関係者に大きな衝撃を与えている。自治体や警察からは、今後の販売方法の見直しを求める声が相次いだ。

この事態を受け、発売元は来年以降のジャンボ宝くじについて、混雑緩和と安全確保を目的に「予約制」を導入する方針を固めた。社会現象とも言える宝くじ人気の裏側で、安全対策の重要性が改めて浮き彫りとなった一日である。

— RekisyNews 社会面 【1976年】

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