大坂湾岸で戦火拡大──木津川口で豊徳両軍が衝突

冬の陣布陣図

【大坂 12月19日】

本日、大坂冬の陣の一局面として、木津川口において豊臣方と徳川方が戦闘状態に突入した。大坂城の海上防衛の要衝である同地をめぐり、両軍の緊張は高まり、湾岸一帯は騒然とした空気に包まれている。

木津川口は、大坂城へ物資や兵を運ぶ海路の入口にあたり、徳川方は補給線遮断を狙って圧力を強めてきた。これに対し豊臣方は、船勢と沿岸の陣構えをもって迎え撃つ構えを見せ、海と陸が近接する戦場ならではの小競り合いが各所で発生したと伝えられる。双方とも大規模決戦を避けつつ、主導権の奪取を図る駆け引きが続いた。

関係筋によれば、砲撃や銃声が断続的に響き、周辺の漁民や町人は退避を余儀なくされた。戦況はなお流動的で、城下と湾岸を結ぶ要地をいかに掌握するかが今後の展開を左右すると見られている。徳川方は包囲網の締め付けを進め、豊臣方は防衛線の維持と反撃の機会をうかがっている。

木津川口での衝突は、冬の陣が局地戦から本格的な攻防へと移行しつつあることを示す出来事となった。大坂をめぐる緊張は一段と高まり、今後の戦局の行方に注目が集まっている。

— RekisyNews 戦史面 【1614年】

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