【キャムデン 8月16日】
本日未明、南部カロライナ地方キャムデン近郊で植民地軍と英軍が激突し、植民地軍が大敗を喫した。英軍の巧みな戦術と規律により、植民地軍は序盤から混乱し、戦線を維持できずに総崩れとなった。
英軍はチャールズ・コーンウォリス中将の指揮下に約2000名を配備。一方の植民地軍はホレイショ・ゲイツ将軍率いる約3700名で臨んだが、その多くは経験の浅い民兵で占められていた。両軍は夜明け前に予期せぬ形で接触し、布陣の立て直しもままならぬまま戦闘が始まった。
開戦直後、英軍右翼の突撃が民兵部隊を直撃。訓練不足の民兵はほとんど抵抗できずに後退し、その動揺が中央部にも波及した。左翼の大陸軍正規兵は善戦したものの、数的優位を活かせないまま包囲の危機に陥り、やむなく撤退。ゲイツ将軍も戦況を立て直せず、退却を命じた。
戦闘はわずか数時間で終結し、植民地軍は数百名の戦死者と多数の捕虜を失った。英軍の損害は比較的軽微とされ、この戦勝で南部支配を強化する構えだ。
地元住民の中には、英軍勝利に安堵する王党派もいれば、植民地軍の敗北に失望する独立派も多い。逃走した兵士の一部は再編を目指して内陸へ向かっており、今後は小規模な抵抗戦に移行するとの見方もある。
今回の敗戦は南部戦線における植民地軍の戦略を根本から揺るがし、英軍の攻勢を一層加速させる恐れがある。
— RekisyNews 国際・戦況面 【1780年】