【大阪 8月16日】
本日、大阪朝日新聞社は、今月18日から予定していた第4回全国中等学校優勝野球大会の中止を正式発表した。理由は、全国各地に拡大している米価高騰に対する騒動の影響で、各地からの代表校の安全な移動や大会運営の見通しが立たなくなったためだという。
大会は甲子園球場開場前で、今年も兵庫・鳴尾球場を会場として準備が進められていた。全国各地の予選を勝ち抜いた代表校の選手や関係者は既に出発準備を整えていたが、今月上旬から富山県を発端に広がった米騒動により、鉄道輸送や宿泊先の確保が困難となり、保護者や学校側からも中止を求める声が高まっていた。
主催者は当初、規模縮小や日程変更による開催を検討していたが、各地の治安状況が悪化し、来阪できない学校が相次いだため断念に至った。大阪朝日新聞社の担当者は「安全と秩序を第一に考え、苦渋の判断を下した」と述べた。
大阪市内では既に大会を楽しみにしていた市民から残念がる声が多く聞かれ、商店街では「今年は選手を応援する旗や弁当の注文が入っていたが…」と肩を落とす店主もいた。一方で、「非常時に若者を危険にさらすべきではない」と中止を支持する意見も少なくない。
米価騒動は今も鎮静の兆しを見せず、政府は取り締まりと価格安定策を急いでいる。球児たちはそれぞれの地元に戻り、来年の大会での再挑戦を誓った。
— RekisyNews 社会・スポーツ面 【1918年】