北大阪急行電鉄、きょう設立──千里ニュータウンと大阪中心部を結ぶ新たな交通基盤へ

【大阪 12月11日】

大阪北部の新しい都市計画を支える交通網として、本日 北大阪急行電鉄株式会社 が正式に設立された。千里ニュータウンの整備が進む中、住民の増加に対応し、将来的に大阪市中心部と北摂地域を直結する鉄道事業者として大きな期待が寄せられている。

北大阪急行は、民間企業による第三セクター的性格をもつ鉄道会社として設立され、今後は 新大阪駅から千里中央方面へ伸びる新線建設 を担う予定だ。現在、大阪市営地下鉄(御堂筋線)の北進延伸が検討されており、両者の直通運転により大阪都心と北摂を一体的に結ぶ構想が進んでいる。

同社関係者は、「大阪の成長軸は北へ伸びつつあり、鉄道が都市計画の柱となる」と述べ、人口増加が続く千里ニュータウンにとって鉄道整備が不可欠であることを強調した。鉄道建設の準備はすでに始まっており、用地取得と詳細設計が順次進められる見込みである。

沿線の自治体からは歓迎の声が上がっており、「道路だけでは通勤通学の需要を賄いきれない」「新幹線駅である新大阪との直結は地域に大きな利益をもたらす」といった期待が寄せられている。また商工業者の間でも、物流・商業動線の強化による地域活性化を見込む声が多い。

一方、建設費用と事業採算性については課題も残り、専門家からは「都市計画との一体化が成否を左右する」との指摘もある。しかし、戦後急速に発展してきた大阪圏において、北摂エリアを支える新たな鉄道の必要性は広く認識されており、今回の会社設立はその最初の大きな一歩といえる。

北大阪急行がどのような路線網を築き、人々の暮らしや都市の姿をどう変えていくのか──大阪の未来を形づくる新たな鉄道会社に、早くも注目が集まっている。

— RekisyNews 経済面 【1967年】

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