赤軍、今朝フィンランド国境を越え侵攻──冬の北方で全面衝突始まる

冬戦争

【ヘルシンキ 11月30日】

本日未明、ソビエト連邦軍(赤軍)が複数の方面からフィンランド領内へ侵攻し、国境地帯で銃砲火が交わされた。フィンランド政府は午前中の緊急声明で「本国は攻撃を受けた」とし、全国に動員命令を発した。北欧の厳しい冬の中で突如始まった大規模衝突に、各地は緊張と混乱に包まれている。

侵攻が確認されたのはラドガ湖周辺、カレリア地峡、北方ラップランドなど広範囲にわたり、赤軍は砲撃と空爆を伴いながら進軍。首都ヘルシンキ近郊でも爆撃が行われ、市内には黒煙が上がった。目撃者は「夜明け前に地鳴りのような砲声が続き、窓ガラスが震えた」と語り、市民は防空壕へ避難する騒ぎとなった。

フィンランド軍は各前線で激しい抵抗を続けており、兵士の多くが地形を熟知した予備役であることから、森林地帯では小規模部隊が赤軍を巧みに迎撃しているとされる。政府筋は、「国土防衛のため全力を尽くす」と強調しつつ、一般市民には冷静な行動を求めている。

一方、ソ連側は今回の侵攻について「国境の安全確保が目的」と主張している。近月、両国の外交交渉は緊迫状態にあり、国境線の調整や軍事基地の提供をめぐり合意に至らなかった。こうした状況の中での武力行使に、北欧諸国や欧州各国は強い懸念を示している。

ヘルシンキでは交通が部分的に停止し、学校や官庁の多くが閉鎖された。港では国外に退避する市民の姿が見られ、鉄道駅でも列車に殺到する人々が荷物を抱え行列を作った。冬の早い夕闇のもと、街路には軍の車両が行き交い、極寒の空気に緊張が張りつめている。

今回の侵攻は、欧州全土で戦禍が広がる中、北方戦線が新たに開かれたことを意味する。フィンランドの抵抗がどこまで続くのか、また各国がどのような反応を示すのか、今後の国際情勢への影響は計り知れない。

— RekisyNews 国際面 【1939年】

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