【東京 11月30日】
本日、東京市内において、国内のラグビー競技団体を統合する形で日本ラグビーフットボール協会が正式に設立された。これまで大学やクラブを中心に任意の連絡組織が活動してきたが、競技人口の拡大と国際試合の実施を視野に入れた全国的組織の必要性が高まり、ついに統一団体としての協会発足が実現した。
発足総会には、慶應義塾大学、明治大学、早稲田大学をはじめとした主要チームの代表者や関係者が出席し、新体制の運営方針が協議された。会場では、ラグビーの教育的価値やチームワーク精神を称える発言が相次ぎ、競技の将来への期待が大きく感じられた。
協会は、国内大会の整備、審判制度の統一、指導者育成、そして外国チームとの交流促進を重要な柱として掲げている。特に近年は、極東での国際スポーツ交流が活発になりつつあり、日本として正式な競技団体を持つことは、海外チームの招聘や遠征実施において不可欠と見られていた。
総会では、来年度以降の全国大会の開催構想が示され、新たな公式規則集の作成も進められる予定だ。若い選手が多い大学関係者からは、「ようやく競技の基盤が整う。これからは国内でも国際基準を意識したプレーが求められる」と前向きな声が聞かれた。
一方、地方のクラブからは、競技環境の整備や指導者不足を懸念する声も上がっているが、協会は地方普及のための巡回指導や講習会を実施する方針を示し、今後の発展に向けた体制づくりに意欲を見せている。
本日の協会発足は、日本におけるラグビー競技の成熟を象徴する出来事であり、近い将来、国内大会の整備とともに国際舞台への本格的な挑戦も期待される。冬の冷たい風が吹く東京の空の下、参加者たちは新たな歴史の幕開けを胸に刻んで会場を後にした。
— RekisyNews スポーツ面 【1926年】
