ロスト川で銃火交える──モードック族と米軍、対立深まる初戦勃発

ロスト川の戦い

【ロスト川(カリフォルニア=オレゴン境界付近) 11月29日】

本日早朝、カリフォルニア州最北部ロスト川周辺において、モードック族の一団と米軍部隊が衝突し、銃撃戦が発生した。これまで緊張が続いていた同地域ではたびたび交渉が行われてきたが、ついに武力衝突へ発展。現場は午前中から騒然とした空気に包まれている。

事の発端は、米軍の小部隊がモードック族の指導者キャプテン・ジャック率いる集落を訪れ、武装解除と移動を求めたことにあった。だが、要求の伝達が終わる前に双方の間で激しい言い争いとなり、緊張が高まった末、突然の発砲によって混戦状態に陥ったとみられている。川沿いの茂みには銃弾の跡が残り、馬や荷を置いたまま走って避難する兵士の姿も確認された。

衝突は短時間で終息したものの、双方に負傷者が出ている模様で、正確な人数はまだ判明していない。モードック族は川を越えて溶岩地帯へ退き、米軍は追撃こそ控えているものの、周辺地域の警備を強化している。現地の開拓民の間では、さらなる武力衝突を恐れる声が強まっている。

今回の衝突の背後には、長年続く土地問題が横たわる。モードック族はかつてクランマス湖周辺に住んでいたが、政府の政策により移住を余儀なくされ、その後も生活環境や待遇をめぐり不満を抱えていた。近年、彼らが元の土地近くへ戻り住み始めたことを受け、周囲の住民との摩擦が増加していた。米軍の出動も、こうした緊張を背景に行われたものである。

川沿いの農家の一人は、「昨夜までは静かな土地だったのに、朝には銃声が響いた。何が起きたのか理解できない」と不安げに語った。地域の住民は、戦闘の余波が自身の生活に及ぶことを恐れ、物資をまとめ避難準備を進める姿も見られる。

一方、政府当局は通信を通じて現地の状況を確認中で、今後の対応をめぐり協議が続けられている。今回の衝突は、モードック族を含む各部族との関係が緊張する中で発生したものであり、関係者の間では「さらなる戦闘の引き金となりかねない」との懸念が出ている。

ロスト川での本日の戦闘は、対立の長期化を予感させる重大な一歩となった。今後、溶岩台地へ撤退したモードック族がどのような行動に出るか、そして米軍がどの程度の増派を行うかが、地域の情勢を大きく左右するとみられる。

— RekisyNews 国際面 【1872年】

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