ケネディ暗殺容疑の男、警察署内で射殺される──全米が衝撃、司法の混乱深まる

【ダラス 11月24日】

本日午前11時21分(米中部時間)、ケネディ大統領暗殺事件の容疑で逮捕されていたリー・ハーヴェイ・オズワルド容疑者(24)が、ダラス警察本部の地下通路で連行中に銃撃され、搬送先の病院で死亡が確認された容疑者は市民の目前で射殺されるという異常事態に、全米が再び衝撃と混乱に包まれている

オズワルド容疑者は、22日に起きたジョン・F・ケネディ大統領の狙撃事件の直後に逮捕され、テキサス州ダラスの警察本部に勾留されていた。本日は郡拘置所へと移送される予定で、多数の報道陣が見守る中、地下通路を歩かせる形で移動していた

その直後、群衆の中から一人の男が前に躍り出て至近距離から拳銃を発砲。銃弾はオズワルド容疑者の腹部を貫通し、容疑者は苦悶の表情で崩れ落ちた。即座に警官らにより現場は制圧され、犯人はその場で身柄を拘束された。

犯人は地元のナイトクラブ経営者ジャック・ルビー(52)と確認されており、動機については「大統領を殺した男を許せなかった」と供述している模様。報道関係者や一般市民が多く集まる中での警備体制の甘さには批判が集中しており、司法手続きの根幹を揺るがす事態との指摘も出ている

これにより、ケネディ暗殺事件の真相究明は重大な壁に直面することとなり、事件はさらなる波紋を広げている。FBIおよび大統領直属の調査機関は、今後、暗殺の背景やオズワルドとルビーの関係性についても再検証を進める方針

アメリカは今、2日続けて容疑者を失い、正義と真実を問う視線が政府に向けられている。

— RekisyNews 国際面 【1963年】

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