【東京 11月23日】
本日、米マイクロソフト社による最新オペレーティングシステム「Windows 95」の日本語版が全国一斉に発売された。世界中で話題を呼んだ次世代OSの登場は、ついに日本の一般ユーザーにも“ウィンドウズの時代”を本格的に開くものとして大きな注目を集めている。
都内の大型電器店では、深夜から並んだユーザーやパソコン愛好家が開店と同時に店内へなだれ込み、パッケージ版のソフトを手に取る光景が各地で見られた。一部店舗では先着特典や記念セールが実施され、祭りのような雰囲気の中、パソコンソフトとしては異例の盛り上がりを見せた。
「Windows 95」は、従来のMS-DOSとWindows 3.1の時代から大きく進化し、スタートボタンやタスクバーといった革新的なユーザーインターフェースを採用。初心者にも扱いやすく、インターネットへの対応も強化された点が特徴である。国内販売元であるマイクロソフト株式会社(日本法人)によれば、既に数十万本単位での予約が入っており、年末商戦でも高い需要が見込まれている。
今回の日本語版は、日本語入力環境の改善や国内メーカー製パソコンへの対応強化も図られており、家庭でも仕事でも「パソコンの使い方」を一変させる存在となりそうだ。
ソフトウェアが時代を変える──その夜明けを、多くの人々が手にした。
— RekisyNews 経済面 【1995年】
