大軌花園ラグビー場、華やかに開場 ── 日本ラグビーの新たな拠点誕生

【大阪・花園町 11月22日】

本日、大阪府中河内郡若江村(現・東大阪市)にて、大軌花園ラグビー場の開場式が盛大に挙行された。関西ラグビー協会関係者をはじめ、地元自治体・教育機関の代表者や学生らが多数出席し、日本初のラグビー専用競技場の誕生を祝った

この花園ラグビー場は、大阪電気軌道(通称・大軌)が開発を進める花園遊園地の一角に整備されたもので、ラグビー競技に特化した設計が施されている。収容人員は約1万人、天然芝のグラウンドと観客スタンドを備え、当時としては画期的な施設とされる。

開場式では、地元校による模擬試合も行われ、詰めかけた観客は白熱する攻防に大きな声援を送った。主催者側は「ラグビー文化の振興を通じて青少年の健全育成を図りたい」と語っており、関西を中心とする学生ラグビー界の拠点としての役割が期待されている

今後、全国高等学校ラグビー大会の開催地としての使用も検討されており、花園の名はやがて“高校ラグビーの聖地”として定着していくものとみられる

— RekisyNews スポーツ面 【1929年】

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