関東・東北南部の太平洋沿岸を激しい豪雨が直撃 各地で浸水・交通まひ

【東京 11月20日】

本日未明から関東地方および東北南部の太平洋沿岸にかけて、強い雨雲が断続的に流れ込み、各地で激しい豪雨となった。東京都内では短時間に集中的な降雨が相次ぎ、約500戸が床上・床下浸水の被害を受けた。都心部の一部道路は一時冠水し、通勤時間帯の交通に影響が出ている。

千葉県でも市原、木更津、館山などで強い降り方が続き、県のまとめによれば床上・床下浸水は約2000戸に達したほか、増水した用水路や河川での事故により3名の死亡が確認された。県職員らは避難勧告の伝達や復旧状況の把握に追われ、自治体の防災無線が繰り返し住民に警戒を呼びかけた。

一方、鉄道にも大きな影響が出ており、常磐線は福島県内を中心に数か所で線路の路盤流出や土砂崩れが発生、列車の運転が広範囲で見合わせとなった。沿線の駅には振替輸送を待つ乗客が長い列を作り、福島県内では一部地域で孤立集落が生じたとの情報もある。

気象庁は、太平洋上の低気圧に暖湿気が流れ込んだことにより大気が不安定になったとして、夜にかけても急な強雨や河川の増水に警戒するよう呼びかけている。被害状況はなお拡大する可能性があり、消防や自治体は住民に対し早めの避難行動を促している。

— RekisyNews 社会面 【1970年】

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