【ニューヨーク 11月18日】
日本のゲームメーカー任天堂は本日、据え置き型の新型家庭用ゲーム機「ニンテンドー ゲームキューブ」を北米で発売した。64ビット機の後継として開発された本機は、手のひらサイズの小型筐体と高速読み込みの光ディスクを採用し、次世代機競争が激しさを増す中で大きな注目を集めている。
本体にはIBM製の専用CPU「Gekko」、ATI製グラフィックチップ「Flipper」を搭載。高速描画と高い安定性を両立し、複雑な3D空間を滑らかに表示することが特徴だ。また、8cm光ディスクを採用したことで本体の小型化と静音性を実現。持ち運び用のハンドルを備えるなど、任天堂らしい機能性が際立つ。
発売初日には『ルイージマンション』『ウェーブレース:ブルーストーム』『スターウォーズ ローグ・スクワッドロンII』などが店頭に並び、ニューヨークやロサンゼルスでは明け方から行列ができた。購入者の一人は「任天堂の新しい世界をすぐに体験したい」と興奮した様子で語った。
同社は、12月には『スーパースマッシュブラザーズDX』などの人気タイトルが控えており、年末商戦に向けて勢いを強める構えだ。競合するソニーやマイクロソフトの新型機が市場を広げる中、任天堂の新たな戦略がどこまで支持を集めるかが注目されている。
— RekisyNews 経済・文化面 【2001年】
