水島の海上戦で源氏軍敗走 平氏が海戦で優勢保つ

【備前国水島沖 11月17日】

瀬戸内海の水島沖で本日、木曾義仲軍と平氏軍が激突した水島の戦いが行われ、源氏方は大敗を喫した。陸戦を得意とする義仲勢に対し、海上で優位に立つ平氏が戦術的優勢を握り、源氏軍は壊乱して退いた。

義仲軍は足利義清、海野幸広らを中心に備前へ進出し、平氏追討を急いでいた。一方、平氏軍は知盛を主将に、数十艘の軍船を連結させて海上に強固な陣を築き、瀬戸内海の水運を押さえる態勢を整えていた。

夜明けとともに始まった戦闘は、海戦経験に乏しい源氏に不利に働いた。平氏側は連結船からの弓矢射撃で優位に立ち、騎馬中心の義仲軍は十分に近づけず次々と討ち取られた。源氏の船は少なく、兵も混乱し、ほどなく総崩れとなった。

戦いは短時間で決し、源氏は多数の兵を失い退却。畿内制圧を急ぐ義仲勢にとって痛手となり、平氏は西国における海上支配を維持した形だ。瀬戸内をめぐる攻防は今後も続くとみられ、戦局はなお予断を許さない。

— RekisyNews 歴史面 【1183年】

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