【シアトル 11月15日】
米マイクロソフト社は本日、同社初の家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」を北米で発売した。長年パソコン分野で圧倒的な存在感を誇ってきた同社が、ついにソニーや任天堂が覇を競う家庭用ゲーム機市場に本格参入する。
「Xbox」は、インテル製プロセッサとハードディスクを内蔵し、これまでのゲーム機とは異なるPCベースの高性能構造が特徴。発売時にはレースゲーム『Project Gotham Racing』や人気FPS『Halo: Combat Evolved』など、ローンチタイトル19作品が同時に登場した。中でも『Halo』は独自のネットワーク対戦機能や緻密な3D表現で高い評価を受け、早くも看板タイトルとの呼び声が高い。
同社は「Xboxを通じて家庭のリビングをデジタルエンターテインメントの中心にする」と発表。オンライン機能を将来的に拡充し、世界のプレイヤーを結ぶプラットフォームを目指す構想も明らかにした。
北米では発売初日から長蛇の列ができ、主要都市では早朝から完売する店舗も出ている。業界では「マイクロソフトの参入で、家庭用ゲーム機の競争は新たな三国時代に突入した」との見方が広がっている。
— RekisyNews 経済・文化面 【2001年】
