独空軍、英コヴェントリーに大規模空襲──歴史的聖堂を含む市街が壊滅的被害

コヴェントリー空襲

【ロンドン 11月14日】

本日夜、ドイツ空軍による執拗な爆撃がイングランド中部の都市コヴェントリーを襲い、市街地全域が壊滅的な被害を受けた。英政府発表によれば、今回の攻撃には約500機以上の爆撃機が投入され、約30,000発を超える焼夷弾と高性能爆弾が投下されたとみられる。

この空襲で、14世紀に建立されたゴシック様式のコヴェントリー大聖堂(セント・マイケルズ)は火災によって崩壊。その他にも、工業地帯や住宅街が広範囲に渡って炎上し、死傷者は数百人規模に上ると見られている。現地では消火活動が続いており、多くの市民が瓦礫の中で安否不明となっている。

ドイツ側は、軍需工場を標的とした戦略爆撃であると主張しているが、今回の空襲は市民生活の中心地をも容赦なく破壊しており、「戦争の機械」だけでなく文化や人命にも甚大な犠牲をもたらした。この爆撃を受け、英国民の間では怒りと悲しみが渦巻いており、今後の戦意に重大な影響を与えるものとみられる。

チャーチル首相は、声明で「我々は屈しない。コヴェントリーの犠牲は決して無駄にはしない」と述べ、報復と徹底抗戦の意思を強調した。

— RekisyNews 国際面 【1940年】

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