【コンスタンティノープル 11月13日】
本日、第一次世界大戦の停戦協定を受け、連合国軍がオスマン帝国の首都コンスタンティノープルに上陸・占領を開始した。市内にはイギリス、フランス、イタリア、ギリシャの連合国兵が展開し、かつての東ローマ帝国の都に外国軍が再び進駐する歴史的瞬間となった。
連合国側は、10月30日に締結されたムドロス休戦協定に基づき、オスマン帝国軍の武装解除と戦略拠点の占領を進めており、コンスタンティノープルへの進駐はその象徴的措置となる。ボスポラス海峡には戦艦を含む多数の艦船が停泊し、海上からの威圧と市内の実効支配が急速に強まっている。
市民の中には連合軍の到着を驚きとともに迎える者もいれば、憤りと不安を抱える者も多い。600年以上にわたってイスラム世界の中心であったこの都が、再び西欧列強の管理下に置かれるという事実に、オスマン帝国の終焉を強く印象づけるものとなった。
今後、連合国は軍政の導入とともに、帝国領の再編を協議するパリ講和会議に向けた実効支配の既成事実化を進めるものと見られる。スルタン政府は存在を保っているが、その主権は事実上大きく制限される状況となった。
— RekisyNews 国際面 【1918年】
