【ニューヨーク 11月9日】
本日、パラマウント・スクリーン・マガジンの上映枠にて、新作短編アニメーション『Feline Follies(猫の狂騒)』が公開され、観客の注目を集めている。作品に登場する黒猫の主人公「フィリックス・ザ・キャット(Felix the Cat)」と見られるキャラクターは、独特のしぐさとユーモアで早くも話題となっており、今後のシリーズ化も期待されている。
製作を手がけたのは、パット・サリヴァン・スタジオ。アニメーションはオットー・メスマー氏が担当しており、その滑らかな動きとコミカルな展開は、チャップリン映画にも通じる笑いを生んでいる。
作中の黒猫は当初「マスター・トム」という名で登場したが、関係者によれば、今後シリーズが継続されれば「フィリックス」の名で定着していく可能性が高いという。映像はセリフのないサイレント仕様ながら、表情や動作で物語を巧みに表現しており、大人から子どもまで幅広い層に受け入れられそうだ。
アニメーション映画が人気を集めるなか、この愛らしい黒猫が“スター”となる日も近いかもしれない。
— RekisyNews エンタメ面 【1919年】
