【ジブラルタル海峡 11月8日】
本日未明、連合国軍は大西洋と地中海に面する仏領北アフリカの複数地点へ大規模な上陸作戦を開始した。これは、米英合同軍による戦略的反攻作戦「トーチ作戦(Operation Torch)」として、ドイツとイタリアの枢軸勢力への圧力を強める動きの一環とされる。
上陸が確認されたのは、モロッコのカサブランカ、アルジェリアのオランおよびアルジェなど。総勢約10万人におよぶ部隊が、アメリカ軍を中心に展開され、同地を統治するヴィシー政権下のフランス軍との間で交戦状態に入った模様である。
英米両政府は、本作戦の目的について、「アフリカ戦線における枢軸軍の補給線を断ち、将来的な欧州大陸反攻への足掛かりを築くもの」としている。また、北アフリカに展開中のロンメル将軍率いるドイツ・アフリカ軍団(DAK)を南北から挟撃する構えも見て取れる。
現地の情勢は刻々と変化しており、今後ヴィシー仏軍が武装解除に応じるか、あるいは激しい戦闘に発展するかが注視されている。
— RekisyNews 欧州面 【1942年】
