ストックホルムで大粛清 反乱指導者ら100人以上を拘束、処刑へ

【ストックホルム 11月8日】

デンマーク・ノルウェー王クリスチャン2世は本日、スウェーデンの首都ストックホルムにおいて、独立運動の指導者を含む100人以上のスウェーデン人を一斉に拘束。王権への反逆と異端の罪を理由に、明日以降、順次処刑を執行する方針を示した

今回の粛清は、先月スウェーデン貴族との和平交渉の名目でクリスチャン王がストックホルムに入城し、国王として戴冠された直後に発動されたもの。表向きは和解と安定の象徴とされた戴冠式であったが、背後ではスウェーデン独立派を排除する計画が着々と進められていたと見られる。

特に、スウェーデンの旧摂政ステン・スチューレ派に連なる聖職者・貴族・市民らが標的とされており、ストックホルム市内には剣と火による制裁を恐れる声が広がっている。王は、彼らを宗教的異端と見なすことで、ローマ教皇庁の承認のもと、宗教裁判を通じた合法的な処刑を正当化する構えだ。

この事件は、今後「ストックホルムの血浴(Bloodbath)」として語り継がれるであろうとの声も早くも上がっている。カルマル同盟の支配下にあるスウェーデンにとって、事実上の徹底弾圧の始まりとなる恐れもあり、各地の反発や報復行動への懸念も強まっている。

— RekisyNews 欧州面 【1520年】

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