【ベルリン 11月7日】
本日、ベルリン・シャルロッテンブルク地区において、新たな大劇場「ドイツ・オペラハウス(Deutsches Opernhaus)」が開場した。この劇場は、首都ベルリンの西部における文化振興の拠点として建設されたもので、約2000席を備える壮麗な施設である。
初日のこけら落としには、ベートーヴェン唯一のオペラ『フィデリオ』が上演され、満席となった観客から盛大な拍手が送られた。演出、舞台装置ともに高水準で、観客は新劇場の完成度の高さを称賛していた。
このオペラハウスは、ベルリン市当局の支援とシャルロッテンブルク市の独自財政によって建設され、中心部の王立劇場とは異なる「市民のための劇場」としての役割を担う。設計は、著名な劇場建築家ハインリヒ・ザイリンクが手がけ、最新の音響技術や設備が随所に導入されている。
首都ベルリンでは今後も文化施設の整備が計画されており、このドイツ・オペラハウスが西部文化の核として、音楽都市ベルリンの発展を後押しするものと期待されている。
— RekisyNews 文化面 【1912年】
