【マンチェスター 11月6日】
イングランド・サッカー界の名門、マンチェスター・ユナイテッドFCは本日、スコットランド出身のアレックス・ファーガソン氏(44)が新監督に就任したと正式に発表した。リーグ序盤から不振が続くチームの立て直しと、名門再建の重責を担う形となる。
ユナイテッドは今季、リーグ戦で下位に低迷し、監督ロン・アトキンソン氏を解任。後任としてスコットランド・アバディーンFCで数々の実績を挙げたファーガソン氏に白羽の矢を立てた。氏は1983年にアバディーンを率い、スコットランド勢として初めてヨーロッパ・カップウィナーズカップを制覇。リヴァプール一強時代の国内リーグで優勝を果たすなど、その手腕は高く評価されている。
就任会見でファーガソン氏は、「マンチェスター・ユナイテッドというクラブの伝統と誇りを取り戻す」と決意を語った。チームはベテランと若手の融合が課題であり、規律と組織力を重視する同氏の指導法が注目されている。クラブ関係者は「選手たちに勝利への意識を植え付けてくれるはず」と期待を寄せた。
オールド・トラッフォードでは、午前中からファンが詰めかけ、「新しい時代の始まりだ」と声を上げる姿も見られた。地元紙も「ユナイテッド復活の鍵を握る男」と大きく報じ、早くも熱気を帯びている。
チームは今週末に本拠地での試合を控えており、ファーガソン新監督の初陣に注目が集まる。停滞する名門が、スコットランドの闘将の下で再び栄光を取り戻せるか、イングランド中の視線が注がれている。
— RekisyNews スポーツ面 【1986年】
アイキャッチ画像 Gordon Flood – originally posted to Flickr as _MG_8214, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8617166による
