【ロスバッハ 11月5日】
神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領ロスバッハ近郊にて本日、プロイセン王フリードリヒ2世率いる軍が、フランス・神聖ローマ帝国の連合軍を撃破した。戦闘は午後2時頃に始まり、数時間で決着。プロイセン側の兵力はおよそ2万5千、対する連合軍は4万7千に及んだとされるが、機動力と配置転換を活かしたプロイセン軍の電撃的な側面攻撃により、連合軍は総崩れとなった。
戦端を開いたのは連合軍側であったが、フリードリヒ王は敵の動きを読み切って右翼を集中。斜行陣形(オブリーク・オーダー)を駆使した奇襲的な戦術で、混乱する敵陣に砲兵と騎兵を投入し一気に瓦解させた。敗走する連合軍は数千の死傷者と共に多くの武器・装備を放棄し、西方へと潰走している。
この勝利は、七年戦争の戦局においてプロイセンにとって極めて大きな転換点と見られる。特に、数に劣るフリードリヒ王が高い戦術能力で連合軍を撃退したことは、欧州諸国に大きな衝撃を与えることとなるだろう。王自らが戦場で馬上指揮を執り、兵士を鼓舞した姿には称賛の声が集まっている。
敗れた連合軍の司令官、フランス軍のスービーズ公シャルルと神聖ローマ帝国軍のヒルトブルクハウゼン公子ヨーゼフ・フリードリヒは互いに責任をなすりつけているとの未確認情報もある。連合軍側の混乱が今後の戦線にどのような影響を及ぼすか、注視される。
プロイセン軍の戦死者は約550名、連合軍側の損害は約1万と見積もられている。この圧倒的勝利により、フリードリヒ王はすでに「ロスバッハの英雄」と称され始めている。
— RekisyNews 国際面 【1757年】
