【宮城・仙台 11月4日】
本日、宮城県の旧石器時代の重要遺跡として知られる上高森遺跡（仙台市）で発見された石器の一部が捏造されたものであった可能性が極めて高いことが、関係者の証言により明らかとなった。これにより、日本の旧石器時代研究の信頼性に大きな疑念が生じ、考古学界に激震が走っている。
この問題を最初に報じたのは『毎日新聞』で、報道によれば、発掘調査に関わった人物が、現地に石器を事前に埋めていたことを認めたという。発掘現場で撮影された映像には、石器を地中に「仕込む」様子が克明に記録されていたとされる。
捏造を行っていたとされるのは、旧石器研究の第一人者とされていた藤村新一氏。彼はこれまでに全国各地の遺跡で多数の“画期的な発見”を主導しており、なかには約70万年前という日本最古級の遺物も含まれていた。今回の発覚により、これら過去の業績すべての再検証が求められる状況となっている。
文部科学省はすでに調査チームの派遣を決定し、関係学会も検証委員会の設置を準備している。学術的成果をもとに編纂された教科書や展示内容への影響も避けられず、日本考古学界全体の信頼回復には時間を要する見通しである。
— RekisyNews 学術面 【2000年】
