【神奈川県湯河原町 10月31日】
本日、日本を代表する推理作家・西村京太郎氏の創作世界を紹介する「西村京太郎記念館」が神奈川県湯河原町に開館した。 記念館は、氏の第二の故郷とされるこの町に設けられ、旅情あふれるミステリー小説の舞台を再現した展示で早くも話題を呼んでいる。
西村京太郎氏(本名:矢島喜八郎)は、鉄道を題材にした推理小説の第一人者として知られ、代表作『十津川警部シリーズ』をはじめとする著作は、累計発行部数2億冊を超えるベストセラーとなっている。1978年から湯河原に在住し、多くの作品をこの地で執筆したことから、町と深い関わりを持ってきた。
記念館では、作家の執筆机や書斎の再現、原稿や愛用品の展示のほか、映像シアターでのドキュメンタリー上映、ジオラマや鉄道模型を活用した“トラベル・ミステリー体験”コーナーなどが設けられており、訪れたファンを西村作品の世界に引き込む。
開館式には、本人も出席し「湯河原の静かな環境が、数多くの作品を生み出す原動力となった。この地に記念館ができたことは感無量」と語った。
観光と文化を融合させたこの施設は、文学ファンだけでなく鉄道愛好家にも楽しめる新たな名所として、今後の注目が集まりそうだ。
— RekisyNews 文化面 【2001年】
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