西武ライオンズ、球団初の日本一達成──ナゴヤ球場で中日を撃破

【名古屋 10月30日】

プロ野球日本シリーズ第6戦が本日、愛知県のナゴヤ球場で行われ、西武ライオンズが中日ドラゴンズを9対4で破り、球団史上初の日本一に輝いた。西武がライオンズの名を冠して以降、初の快挙となる。

試合は3回、大田卓司選手の3ラン本塁打で西武が先制。さらにテリー選手、片平晋作選手のソロ本塁打が飛び出し、序盤から中日を突き放す展開に。西武打線は計13安打で9得点と、終始主導権を握った

先発の松沼博久投手は5回途中でマウンドを降りたが、後を受けた小林誠二投手が好リリーフを見せて勝利投手に記録された。中日の反撃を最小限にとどめ、盤石の継投で逃げ切った。

この勝利で西武はシリーズ通算4勝2敗とし、初の日本シリーズ制覇を達成。広岡達朗監督は「選手たちが力を尽くしてくれた。ファンと喜びを分かち合いたい」と語った

1979年の球団再編を経て、新たな歴史の扉を開いた西武。打撃・投手ともに充実した内容で、今後の黄金時代の到来を予感させる一戦となった。

— RekisyNews スポーツ面 【1982年】

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