ハワイで新競技「トライアスロン」が誕生、米海兵隊員の宴会から発案

【ホノルル 10月30日】

オアフ島に駐留するアメリカ海兵隊員たちの宴会の席で、まったく新しいスポーツ競技「トライアスロン」の構想が浮かび上がった。宴席で持ち上がったのは、海兵隊少佐ジョン・コリンズ氏らによる「最も過酷な耐久競技は何か?」という議論からだった。

当初の会話は、ハワイで行われている三つの耐久レース、すなわち

  • ワイキキ・ラフウォーター・スイム(3.8kmの遠泳)
  • アラウンド・オアフ・バイクレース(180kmの自転車競技)
  • ホノルル・マラソン(42.195kmのフルマラソン)

    のうち、どれが最も過酷かという問いに端を発する。

その議論が白熱する中で、「いっそのこと全部まとめてやってしまえばどうだ」という冗談まじりの一言が飛び出し、三種目を連続して行う複合耐久競技「トライアスロン」が正式に提案されたという。

この新種目の初開催は来年(1978年)初頭に予定されており、参加者は18人程度になる見込み。総距離は実に226km超。参加者が自らの体力と精神力を試す極限の挑戦となる。

現在のところ、トライアスロンはまだ非公式な催しにすぎないが、複数のスポーツ愛好家や軍関係者の間では大きな関心が寄せられており、将来的には国際的な競技大会への発展も期待されている

— RekisyNews スポーツ面 【1977年】

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