アリゾナ・トゥームストーンで銃撃戦──O.K.牧場前にて保安官一派とアウトローが衝突

【トゥームストーン(アリゾナ準州)10月26日】

本日午後3時頃、アリゾナ準州の鉱山町トゥームストーン中心部、O.K.コラル付近にて、郡保安官補ワイアット・アープおよびその兄弟ヴァージル、モーガンと、ドク・ホリデイを含む一派が、クラントン兄弟ら地元の無法者グループ「カウボーイズ」と激しい銃撃戦を繰り広げた。この一件でアウトロー側3名が死亡、数名が負傷する騒動となった

発端は、クラントン一家とマクローリー兄弟らが武装したまま市街に出没していたとの通報を受けたヴァージル・アープ保安官補が、彼らに武器を捨てるよう命じたこととされる。その場には、兄のワイアット、弟モーガン、そしてアープ家と親交の深いガンマン、ドク・ホリデイが同行していた

市の外れ、馬屋とO.K.コラルに挟まれた空き地にて両者は遭遇し、わずか30秒ほどの間に30発近い銃弾が交錯する激しい戦闘に発展。結果、トム・マクローリー、フランク・マクローリー、ビリー・クラントンの3名が即死、アープ兄弟とホリデイも軽傷を負った

本事件は、長らくくすぶっていた地元治安当局と「カウボーイズ」と呼ばれる家畜泥棒・密売組織との対立がついに爆発したものとみられ、鉱山町の急成長に伴う無法状態を象徴する事件となった。現在、アープ一派に対する正式な告発や取り調べは未定ながら、市内では一連の行動を支持する声も上がっている。

銃による私的正義と無法が交錯するフロンティアの現実が、改めて浮き彫りになった

— RekisyNews 社会面 【1881年】

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