比島沖、シブヤン海で日米激突──戦艦武蔵が猛攻を受け沈没か

【フィリピン・シブヤン海 10月24日】

太平洋戦争の帰趨を左右するとみられる「レイテ沖海戦」の一環として、本日、日本海軍の栗田健男中将率いる第一遊撃部隊がシブヤン海においてアメリカ軍機動部隊の猛烈な空襲を受けた。これにより、日本が誇る超弩級戦艦「武蔵」が、20発以上の魚雷と爆弾を被弾し、沈没したとみられる

この海戦は、米軍によるレイテ島上陸に対応して、日本海軍が三方向から総力を挙げて反撃を試みた作戦の一幕であり、シブヤン海では主力艦隊同士の正面衝突が期待されていたが、実際にはアメリカ軍航空隊による一方的な空襲戦となった

目撃証言によれば、「武蔵」は爆発と浸水を繰り返しながらも数時間にわたって前進を続けたが、最終的には航行不能となり、午後に転覆沈没したという。乗員の多くが海に投げ出され、救助作業は困難を極めている

また、同海域では巡洋艦や駆逐艦も損傷を受けており、艦隊の進路は一時撤退も含め再考を余儀なくされた。一方で、空母艦隊を擁する米軍は、上陸部隊の支援を継続しつつ、日本艦隊への攻撃を強化している模様。

「大和」と並ぶ連合艦隊の象徴的存在だった「武蔵」の喪失は、日本海軍にとって戦略・士気両面で極めて深刻な打撃となる。今後、サマール沖・スリガオ海峡など各所で本格的な海戦が続く見通しで、太平洋戦争最大規模の艦隊戦が佳境を迎えつつある。

— RekisyNews 国際面 【1944年】

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