【義州方面 10月24日】
本日、日本陸軍第1軍(司令官:山縣有朋大将)が鴨緑江を越えて清国領内への本格的な進軍を開始し、日清戦争の戦域が朝鮮半島から満洲方面へと広がった。これは「鴨緑江作戦」と呼ばれる一連の戦略行動の幕開けであり、朝鮮半島の平壌を制圧した日本軍が、さらに攻勢を強める形となった。
第1軍は、義州から鴨緑江沿いに清軍陣地を偵察・包囲しつつ、今朝未明に渡河を敢行。一部部隊は砲撃とともに敵前上陸に成功し、清国軍の抵抗を押し切って満洲側への橋頭堡を確保したとされる。現地からの報告によれば、清軍は布陣はしていたものの、統制が取れておらず日本軍の電撃的な展開に対応しきれなかった模様。
鴨緑江作戦は、日本政府が掲げる「朝鮮の独立確保と東アジアの平和安定」のために不可欠とされる戦略であり、清国本土への進攻が初めて明確に実行されたことで、国際的にも注目を集める事態となっている。
政府高官によれば、「日本は防衛のために戦っており、清国の不当な介入と軍事行動に対抗している」との談話が発表されているが、今後は両国の交戦範囲が満洲全土に拡大する可能性もある。
なお、現地では寒気が強まりつつあり、兵站と気象への対応が重要な課題となる中での作戦展開となっている。一進一退の攻防が続いた平壌戦に続き、日本軍の勢いは今後の東北戦線においても注視される。
— RekisyNews 国際面 【1894年】
