【静岡・小山町 10月24日】
世界最高峰のモータースポーツ、フォーミュラ1世界選手権(F1)最終戦・日本グランプリが本日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開催され、日本国内で初のF1公式戦に約7万人の観客が詰めかけ、歴史的な一日を見届けた。
悪天候により開催が危ぶまれる中、決勝レースは予定通り午後1時にスタート。豪雨の中での危険なコンディションにより、フェラーリのニキ・ラウダ選手は2周で自らレースを棄権。一方、タイトルを争うマクラーレンのジェームス・ハント選手は泥のような路面をものともせず走行を続け、3位でゴールイン。この結果、年間ポイントでラウダ選手をわずか1点上回り、初のワールドチャンピオンに輝いた。
レースの優勝はロータスのマリオ・アンドレッティ選手で、激戦を制してチェッカーフラッグを受けた。日本人にとっては未知のモータースポーツであったF1だが、その迫力とスピード、そして極限の駆け引きが、多くの観客に強烈な印象を残した。
F1関係者は「日本のファンの情熱と富士スピードウェイのコースは、今後の開催地としても魅力的」と語り、今後の継続開催に期待が寄せられている。
— RekisyNews スポーツ面 【1976年】
アイキャッチ画像 Lothar Spurzem – 投稿者自身による著作物, CC BY-SA 2.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1178747による
