【東京 10月24日】
本日午後、東京・国立競技場で「第18回夏季オリンピック競技大会」の閉会式が盛大に行われ、10月10日から15日間にわたって繰り広げられたオリンピック東京大会が幕を閉じた。日本で初開催となる五輪は、93カ国・約5,500人の選手を迎え、世界に向けて平和と復興の姿を印象づけた。
この大会では、陸上、水泳、体操、柔道、レスリングなど各競技で世界の名選手たちが火花を散らし、数々の新記録が誕生。開催国・日本も大いに健闘し、金メダル16個を含む合計29個のメダルを獲得。とりわけ、女子バレーボールでの劇的なソ連撃破や、体操男子団体の連覇などが、国民に深い感動を与えた。
また、新幹線の開通や首都高速道路など、インフラ面での整備も注目を集め、日本の高度経済成長を象徴する大会ともなった。会場運営やボランティアの活躍も円滑で、国際オリンピック委員会(IOC)からも高く評価された。
閉会式では、五輪旗の降納とともに聖火が静かに消され、選手たちは国境を越えて肩を組み、笑顔でスタジアムを後にした。観客席には「さようなら東京」の文字が浮かび上がり、惜しみない拍手が響き渡った。
次回の夏季オリンピックは、1968年メキシコシティ大会が予定されている。
東京五輪は、日本の戦後復興を象徴する歴史的大会として、世界にその名を刻んだ。
— RekisyNews スポーツ面 【1964年】
【東京 10月24日】
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