巨人、史上初のセ・リーグ9連覇達成──宿敵・阪神を破り“V9”の偉業に幕

【甲子園 10月22日】

プロ野球セントラル・リーグの頂点に、再び読売ジャイアンツが立った。本日、阪神甲子園球場で行われたシーズン最終戦にて、ジャイアンツは阪神タイガースを4対2で下し、前人未到のリーグ9連覇を達成。“V9”と称されるこの快挙は、日本プロ野球史に燦然と輝く記録となる。

試合は初回から緊迫した展開となったが、4回にジャイアンツが中押しの2点を加え、エース・堀内恒夫投手の力投で虎の反撃を封じた。最終回、阪神が粘りを見せるも届かず、巨人が逃げ切った。

長嶋茂雄、王貞治といった看板選手に加え、若手も台頭した今季の巨人は、開幕から首位争いを演じ、シーズン終盤に猛追する阪神を振り切っての優勝。川上哲治監督のもと、1965年から始まった黄金時代はこの日、9年連続という偉業で完結した。

試合後、川上監督は「選手たちが一丸となって戦ってくれた結果だ。これほどのチームに恵まれたことを誇りに思う」と感慨深く語った。

ジャイアンツの“V9”は、プロ野球の一時代を象徴する金字塔。今後、この記録が塗り替えられることは容易ではないだろう。

— RekisyNews スポーツ面 【1973年】

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