【レイテ島 10月20日】
本日正午過ぎ、ダグラス・マッカーサー将軍率いるアメリカ軍が、フィリピン中部のレイテ島に大規模な上陸作戦を実施し、各地で激しい戦闘が始まった。この作戦は、2年半以上にわたり日本軍の占領下にあったフィリピン諸島を奪還するための第一歩とされており、戦局の重大な転換点となる可能性がある。
1942年のフィリピン撤退時、「I shall return(必ず戻る)」と誓ったマッカーサー将軍は、上陸と同時にレイテ島の海岸で上陸声明を発表。「この地に再び立てたことは、自由を信じる全ての者の勝利だ」と語り、地元住民と兵士たちから熱狂的な歓迎を受けた。
本日の上陸作戦には、アメリカ陸軍および海軍、オーストラリア軍、フィリピン独立部隊などを含む連合軍十数万人が参加。空母艦載機の航空支援のもと、上陸用舟艇がレイテ島東岸の各地点に殺到し、日本軍の防衛線を突破しつつある。
一方、日本軍もこれに強く反発。海軍および陸軍の増援が急ピッチで進められており、今後、レイテ沖での大規模な艦隊決戦が発生する可能性も高い。すでにレイテ湾では数度の海空戦が発生しており、緊張が一気に高まっている。
今回の上陸は、アメリカ軍の太平洋反攻作戦において最も大規模なものの一つであり、日本本土に近づく橋頭堡としても重要な意味を持つ。フィリピン全土の解放が成し遂げられるかどうか、世界の目がこの戦場に注がれている。
— RekisyNews 国際面 【1944年】