【ナヴァリノ湾 10月20日】
本日午後、ギリシャ半島西岸のナヴァリノ湾において、英・仏・露の三国連合艦隊とオスマン帝国およびエジプト艦隊との間で激しい海戦が勃発した。艦砲射撃は数時間に及び、湾内は黒煙と炎に包まれた。
この衝突は、ギリシャ独立戦争の行方を大きく左右する戦いとして国際的にも注目されていた。ギリシャの独立を支持する英仏露三国は、オスマン帝国に対し軍事行動の停止を求めていたが、現地での緊張は限界に達し、本日ついに連合艦隊がオスマン・エジプト艦隊と正面衝突するに至った。
戦闘は午後早くに始まり、両軍あわせて百隻を超える艦船が参戦。砲声と煙の中、複数のオスマン艦艇が撃沈されたとの報告もあり、連合側の戦果が大きいと見られる。現場付近には、ギリシャ人住民らが遠巻きに砲火の行方を見守る様子も見られた。
今回の戦闘は、三国連合が本格的にギリシャ支援に乗り出したことを示すものであり、国際社会の力がギリシャ独立の後押しとなる可能性が高まっている。一方、オスマン帝国側はこの衝突を「一方的な挑発行為」と非難しており、事態は更なる外交緊張を招く恐れもある。
なお、連合艦隊の損害も発生している模様で、詳細な死傷者数や被害状況は現在集計中である。
— RekisyNews 国際面 【1827年】
