比島決戦へ「捷一号作戦」発動──連合艦隊、決死の総力戦体制へ

【東京 10月18日】

本日、日本帝国海軍は、連合国軍の比島(フィリピン諸島)進攻に対し、南西方面での反撃作戦「捷一号(しょういちごう)作戦」を正式に発動した。これは、南方資源地帯の防衛線を死守すべく、陸海空の総力を結集した決戦構想であり、今次大戦における重大な転換点となる可能性を秘めている。

捷一号作戦は、連合国軍のルソン島またはレイテ島への上陸を察知次第、栗田健男中将率いる第1遊撃部隊を中心に、複数の艦隊部隊を南方に集結・突入させ、米軍輸送船団の壊滅を狙う大規模艦隊戦を展開するもの。すでに、戦艦「大和」「武蔵」などが作戦海域へ向けて出撃準備を進めているとの情報も入っている。

また、これに呼応するかたちで、航空部隊による連携攻撃、さらには特殊攻撃(体当たり戦法)も検討されているとされ、各地の基地では若い搭乗員たちの決意が固まりつつある。

帝国陸軍もまた、ルソン防衛のための増援部隊を動員中であり、今後の戦況次第では全面的な戦闘拡大も予想される。軍部関係者は、「これが帝国の運命を分ける大決戦となる」と語り、国民にも戦局の重大性を強く訴えている。

一方、国民の間では、昨今の戦局悪化を受けて不安と緊張が広がっており、物資の配給強化や空襲対策への関心も高まっている。比島の戦場は、南方資源と本土防衛の要衝であり、まさに背水の陣で挑む覚悟が軍にも国民にも求められている。

— RekisyNews 軍事面 【1944年】

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