【東京 10月18日】
本日、英国の人気モデル、ツイッギー氏(18)が羽田空港に到着。空港ロビーには朝から詰めかけたファッション関係者や報道陣、そして彼女を一目見ようという若者たちでごった返し、東京は一時“ミニスカート旋風”に包まれた。
ツイッギー氏は、イギリスでは「世界で最も有名な10代」と称されるモデルで、少年のようなスレンダーな体型と大胆なミニスカート姿で、1960年代のモード界を象徴する存在。今回の来日は日本のファッション業界関係者の招きによるもので、数日間にわたり各地でトークイベントやショー出演を予定しているという。
羽田空港に降り立ったツイッギー氏は、ひざ上30センチの大胆なミニスカートに白いショートブーツという出で立ち。その姿がテレビや新聞で報じられるや否や、早くも都内の若者たちの間では「ツイッギースタイル」に憧れる声が高まっている。
原宿や銀座のブティックではすでにミニスカートの在庫を問い合わせる女性客が急増しており、この秋、全国的な“ミニスカート・ブーム”の火種となることは確実と見られている。
一方、保守的な意見も少なくなく、ある中学校の校長は「教育現場では慎重な対応が必要」と語るなど、世代間での意識の差が浮き彫りとなっている。
だが、今回の来日をきっかけに、日本の若者文化が“欧米流の自己表現”を受け入れ、変化していく兆しを示しているのは間違いない。ファッションは単なる衣服ではなく、時代の意識の変化を映す鏡なのかもしれない。
— RekisyNews 文化面 【1967年】