【プレストウィック 10月17日】
本日、スコットランド・エアシャー州プレストウィックにて、記念すべき第1回全英オープンゴルフ選手権(The Open Championship)が開催された。会場となったプレストウィック・ゴルフクラブには、イギリス各地から腕利きのプロゴルファー8人が集結。12ホールのコースを3周(計36ホール)する方式で、1日限りの競技が行われた。
この大会は、同クラブとゴルフ愛好者らの主導によって企画され、「真のゴルフチャンピオンを決める」ことを目的とした史上初の試み。プレーは早朝から始まり、強風が吹き荒れる中でも選手たちは果敢にショットを重ね、リンクス特有の起伏と深いバンカーが実力を試した。
注目を集めたのは、スコットランド西部で名を馳せるウィリー・パーク・シニア選手。冷静なプレーと正確なパットで他の選手を圧倒し、合計174打で初代チャンピオンの栄誉に輝いた。惜しくも2位となったのは名手トム・モリス・シニアで、その実力も観衆の喝采を浴びた。
大会終了後、主催者は「本大会を年中行事とし、プロ・アマ問わず門戸を開いていく方針」とコメント。この試みがゴルフ界に与える影響は計り知れず、英国発の競技としてさらなる発展が期待されている。
本日の競技は、まだ限られた観客しか集まっていないが、スポーツとしてのゴルフが本格的な競技化の道を歩み始めた象徴的な一日となった。
— RekisyNews スポーツ面 【1860年】