【パリ 10月13日】
本日、パリの天文学者シャルル・メシエ氏(43)が、新たな天体を発見したと公式に発表した。観測されたのはおおぐま座の方向に位置する小さな星雲で、特異な形状を有していることから、天文学界では早くも注目を集めている。
この天体は、メシエ氏が継続的に進めている彗星探索の過程で、今月初旬にパリ天文台にて発見されたもので、仮称「M51」としてメシエ天体カタログに追加された。氏によれば、この星雲は中心部がふたつに分かれて見える“二重の核”を持つように見え、まるで“親が子を抱いている”かのような形をしていることから、観測者の間では「子持ち星雲」との俗称も囁かれている。
現在の天文学では、こうした星雲の正体ははっきりとは解明されていないが、メシエ氏は「恒星とは異なるぼんやりとした光を放つ天体」であると報告しており、彗星との誤認を避けるための天体リストとして、自身のカタログ作成に努めている。
メシエ氏はすでに50個を超える星雲や星団を発見・記録しており、「彗星狩人」として広く知られる存在である。彼の観測技術と記録の精緻さは、国内外の天文研究者からも高く評価されており、今回の発見もまた、彗星観測における“偽の星”の識別に資する貴重な資料となるであろう。
今後も同氏による観測が続けられる見通しであり、天体の正体や性質についての研究が進むことが期待されている。
— RekisyNews 科学面 【1773年】