【サンサルバドル島沖 10月12日】
本日未明、クリストファー・コロンブス船長率いるスペイン王室派遣の探検隊が、西方航路の果てに陸地を確認、上陸を果たした。この地は、船員たちの報告によれば、熱帯の気候を持つ小島で、豊かな自然と先住の人々が住む様子が確認された。コロンブス一行はここを「サンサルバドル」と命名した。
コロンブス船長は、スペイン王室(イサベル女王とフェルナンド王)の支援を受け、アジアへの新航路を求めて出航。今夏パロス港を発ち、小型船3隻(サンタ・マリア号、ピンタ号、ニーニャ号)で西へと進路を取り、およそ2か月以上の航海の末にこの地へと到達した。
夜明け前に船上で島影を発見したとの声が上がり、コロンブスは直ちに上陸を決断。十字架を立て、スペイン王室の名の下にこの地を「発見」したことを宣言した。この島には肌の褐色い先住の住民がおり、探検隊は友好的に接触を図っているという。
なお、コロンブス船長はこの地をアジア近海の島々(インドやジパング)であると信じており、今後も周辺探索を続ける方針を示している。現地は香料や黄金の産出が期待され、王室も大きな関心を寄せている。
スペインにとって、ポルトガルに遅れを取っていた大航海時代の挽回となるこの成果は、王室の威信と経済的発展に直結するものと見られる。今後の展開と、この「新世界」の実態が注目される。
— RekisyNews 国際面 【1492年】
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