米軍、アフガニスタン空爆開始──タリバン政権標的に「不朽の自由作戦」発動

【ワシントン 10月7日】

米国防総省は本日、アフガニスタンに対する軍事作戦の開始を正式に発表した。ブッシュ大統領は同日午後1時(東部時間)に声明を発表し、「正義の戦い」として、反テロ戦争の第一歩となる「不朽の自由作戦」を開始したことを明らかにした。

攻撃対象は、アフガニスタンを実効支配するタリバン政権の軍事施設、通信施設、航空機関連施設などで、現地からは首都カブール、南部カンダハル、北部マザーリシャリーフで爆発音が報告されている。作戦には米空軍・海軍の戦闘機および巡航ミサイルに加え、イギリス軍も参加していることが明らかにされた。

今回の軍事行動は、9月11日に発生した米同時多発テロ事件への報復として位置づけられており、特に事件の首謀者とされるウサーマ・ビン・ラーディンと、その庇護者とされるタリバン政権の排除を目的としている。

米政府は、事前にパキスタンやNATO諸国などと協議を重ね、国際的な支持を得た上での作戦実行に踏み切った。ブッシュ大統領は声明で「アフガニスタンの民間人に対する戦争ではなく、テロリズムに対する戦いである」と強調。アフガン国民に対しては、今後食糧や医療支援の人道物資を空中投下する方針も示した。

世界は今、かつてない規模の「テロとの戦い」の幕開けを目の当たりにしている。

— RekisyNews 国際面 【2001年】

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