「縞模様」に革命の兆し──情報管理技術としてバーコードが特許登録

【ワシントンD.C. 10月7日】

本日、アメリカ特許商標庁は、新しい情報識別技術「バーコード(Bar Code)」の特許を正式に認可した。登録されたのは、ノーマン・ジョセフ・ウッドランド氏およびバーナード・シルバー氏による発明で、商品や文書などに印刷された縞模様のパターンを光学的に読み取ることで、情報を瞬時に識別・処理するという画期的な仕組みだ。

この発明は1940年代後半から開発が進められており、もともとはスーパーマーケットでの会計作業の迅速化という実務的なニーズから着想されたもの。バーコードは黒と白の線を並べることで数字や記号を表現し、専用の読み取り機を通じて機械が自動的に情報を解釈できるようにする。

特許の申請は1949年10月20日に行われており、約3年の審査期間を経てようやく今日、特許番号2,612,994として登録に至った。バーコード技術はまだ研究段階にあるが、将来的には商品管理、在庫整理、鉄道輸送、さらには図書館や郵便物の管理など、幅広い分野での応用が期待されている。

ウッドランド氏は本紙の取材に対し、「人の手による記録や分類には限界がある。バーコードは人と機械を繋ぐ新しい言語となるだろう」と語った。

情報処理と自動化が世界的な潮流となりつつある中で、今回の特許登録は技術革新の一端を象徴する出来事といえるだろう。

— RekisyNews 科学技術面 【1952年】

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