英軍、ハドソン川沿いの二要塞を制圧 ニューヨーク北部の戦局に影響か

【ニューヨーク植民地 10月6日】

英軍部隊は本日、ハドソン川西岸に位置するモントゴメリー砦とクリントン砦に対し同時攻撃を実施、これを制圧した。これにより、同地域の防衛を担っていたアメリカ独立軍の拠点が崩壊、ニューヨーク北部の戦況に大きな影響を及ぼす可能性が出てきた。

総指揮を執ったのは英軍のヘンリー・クリントン将軍。同将はニューヨークから進軍し、陸路を経て要塞を挟撃。激しい銃撃戦と白兵戦の末、要塞は一日もたたずに陥落した。

アメリカ側の守備隊は、ウィリアム・モントゴメリー大佐らの指揮下で応戦したものの、兵力と火力で劣勢を強いられ、多数の死傷者を出して後退。要塞の砲台と物資は英軍の手に渡った。

この戦いは、ハドソン川流域の制圧を目指す英軍にとって重要な勝利であり、同時期に北方で進行中のサラトガ方面の戦局にも波及する可能性があると見られている。特に、川の制圧による補給路の断絶は、アメリカ軍の広域連携に打撃を与えるとされる。

なお、要塞の陥落後には一部の民兵が森に退避し、ゲリラ戦の構えを見せているという報もある。戦闘が本格化する秋の到来とともに、両軍の緊張がいよいよ高まってきた。

— RekisyNews 海外戦況面 【1777年】

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