ビートルズ、デビュー作『ラヴ・ミー・ドゥ』を発表

【ロンドン 10月5日】

英国リバプール出身の新人バンド「ザ・ビートルズ」が、今週金曜日にファースト・シングル『ラヴ・ミー・ドゥ/P.S.アイ・ラヴ・ユー』をリリースした。これが同グループにとってメジャーレーベルからの初めての公式音源である。

ビートルズは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人組。これまで地元リバプールやハンブルクでのステージ活動を中心にファンを獲得してきたが、今回のシングルでついに全国デビューを果たした。

A面『ラヴ・ミー・ドゥ』は、シンプルなメロディとハーモニカが印象的な軽快なナンバーで、レノンとマッカートニーの共作によるオリジナル曲。

B面『P.S.アイ・ラヴ・ユー』は、より叙情的なラブソングで、同じく2人の共作となっている。

レコーディングは先月、EMI傘下のパーロフォン・レーベルのスタジオで行われ、名プロデューサーのジョージ・マーティンが指揮を執った。マーティン氏は「彼らのポテンシャルは計り知れない」と語っており、関係者の期待も高まっている。

ロンドン市内のレコード店では発売初日から注目を集めており、今後チャート入りするかが注目される。

音楽業界関係者の中には、「彼らの名前をこれから何年も聞くことになるだろう」と語る者もおり、若者の新たな音楽の波を象徴する存在となる可能性もある。

— RekisyNews 文化面 【1962年】

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