現代に舞い降りた“平安のプリンス”、NHKアニメ『おじゃる丸』が放送開始

【東京 10月5日】

本日夕方、NHK教育テレビで新作アニメ『おじゃる丸』の放送が始まった。平安時代から現代にタイムスリップしてきた“おじゃる丸”という名の貴族の少年が、都会でさまざまな人々と交流しながら暮らす様子を描いた作品である。

第1話では、主人公のおじゃる丸が満月のパワーで「エンマ大王のシャク」を持ったまま現代に迷い込むというシュールな展開が繰り広げられた。その後、彼は月光町のカズマという少年に助けられ、彼の家に居候することとなる。現代社会に溶け込めない“おじゃる”のズレた行動が笑いを誘った。

主人公おじゃる丸の声を務めるのは小西寛子さん。やわらかい声質がキャラクターの“ゆるさ”と絶妙にマッチしている。制作はぎゃろっぷが担当し、独特な色彩やシンプルな作画で従来の子ども番組とは一線を画している。

エンディングテーマは『プリン賛歌』。おじゃる丸の好物“プリン”への愛をユーモラスに歌い上げ、子どもたちの間で早くも話題となっている。

激しい展開の多い近年の子ども番組の中で、“まったり”“ほんわか”とした世界観が、一服の清涼剤のような存在になるかもしれない。

— RekisyNews 芸能面 【1998年】

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